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2020.02.12

被リンクとは?SEOにおける重要性について

SEO

被リンクとは、外部サイトに設置された自分のサイトへのリンクを指します。SEOにおいて、被リンクを受けることは重要な指標の一つであり、「SEOを強化したい」と思っているサイト運営者・企業のWEB担当者の方は、この被リンクを理解しておく必要があります。
Googleは、WEBサイトを評価する要素の1つとして、ウェブサイトに貼られた被リンクを重要視していると公式に発表しています。

この記事では、被リンクがSEOにおいてどれだけ重要な要素なのかを、被リンクの歴史や被リンクの管理方法と合わせて解説していきます。
これからSEOに取り組もうとするみなさまは、この記事で解説する被リンクに関しての知識と対策方法をしっかり押さえてSEOを進めていきましょう。

そもそもSEOについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
【2023年版】SEO対策とは?仕組みや施策、進め方などを徹底解説

被リンクとは

被リンク対策を進める上ではまず、被リンクというものの概要を把握しておくことが大事です。

被リンクの定義

被リンクとは、「外部サイトに設置された自分のサイトへの導線(リンク)」を意味し、バックリンクや外部リンクと呼ばれることもあります。

日本における被リンクの歴史

Googleの初期アルゴリズムにおいて、被リンクの数=良質なサイトであるという指標があり、被リンクの数が検索順位の上位化をさせることができる手段として活用されていました。
そのため、たくさんの被リンクを有料で購入しサイトの被リンクを増やす、いわゆるPaid Linkが流行し、被リンクを販売する業者が多く存在していました。
しかし、Googleのアルゴリズムのアップデートにより、悪質もしくは不自然な被リンクを受けているサイトが評価されなくなり、検索順位が下落するという結果に。
自然な評価に基づいた被リンクが重要視されるようになったというわけです。

SEOにおいて重視される被リンク

Googleのアルゴリズムでは、コンテンツの質、サイト構造、専門性、ユーザビリティなど様々な要素があり、ただ被リンクを集めればそれだけで上位評価されることはありません。しかし、ランキングを決める要素として被リンクの重要性は高く、良質な被リンクを集めることでWEBサイトへの流入を増やすことが期待できます。

▼関連記事はこちら
ユーザビリティとは?向上させるための方法も解説!

良い被リンク、悪い被リンク

被リンクには、良い被リンクと悪い被リンクが存在します。
被リンクの違いを把握し、良い被リンクを得られるようにしていきましょう。

良い被リンク

良い被リンクとは具体的にどのようなものでしょうか。下記に例をご紹介します。

  • 信頼性が高いサイトからの被リンク(国や地方自治体サイト、大手企業のサイトからの被リンク)
  • ドメインパワーの強いサイトからのリンク
  • 自分のサイトと関連する内容のサイトからのリンク
  • TwitterやFacebookなどでシェアされたリンク

など
外部サイトで自然に設置されたナチュラルリンクであること=良い被リンクであり、サイトのパワーが強かったり、テーマが似ていたりするサイトからの被リンクは良い影響が大きいと言えます。

悪い被リンク

悪い被リンクとしては、下記のようなケースが当てはまります。

  • お金を払って得たリンク(Paid Link)
  • 被リンクを増やす目的のために作成されたサイトからのリンク
  • 低品質のサイトからのリンク(SEO目的で無理やり情報が詰め込まれただけのサイトなど)

こういった被リンクは悪い被リンクとしてみなされます。
悪い被リンクを受けてしまうことで、検索順位に影響があるだけでなく、googleから警告が出され、ペナルティを受ける可能性もあります。

良い被リンクの効果と悪い被リンクによるペナルティ

良い被リンクと悪い被リンクがどのようなリンクであるかわかったところで、それぞれの効果についてもご紹介をします。

Googleは良い被リンクを「多くのユーザーが参考にしたいと考えるサイトである」という指標のひとつにしています。

そのため、良い被リンクが多くつけばつくほど、参考にしたいと思うユーザーが多い良いサイトということになり、Googleからの評価が高まります。結果として、検索結果で順位を上げる要因のひとつになります。さらに、被リンクが増えれば被リンク先からのアクセスも増えて一石二鳥です。

逆に、悪い被リンクを多くもらってしまうと、先述したようにGoogleから警告を出されてしまう可能性があります。

これは「手動による対策」と呼ばれるもので、あなたのサイトにはGoogleが悪質であると捉えている被リンクがたくさんついているため、見直しましょうという警告でもあります。

手動による対策(警告)を受けると、被リンクに改善が見られるまでの間、検索結果で順位が下がってしまう、インデックスが消えてしまうなどのペナルティを科せられてしまうことがあります。

▼被リンクを増やす方法に関する記事はこちら
良質な被リンクを増やす方法は?初心者にもわかりやすくSEOに有効な方法を紹介

被リンクを確認する方法

自分のサイトがどんな被リンクを受けているか、気になる方も多いでしょう。
被リンクは定期的にチェックし、精査していく必要があります。

サーチコンソールでの確認方法

サーチコンソールを利用して、被リンクを確認する方法をご紹介します。
サーチコンソールにログインし、メニュー内の【リンク】→【外部リンク】の順にページを進めていくと、被リンクを受けているページURL一覧が表示されます。
そのURLをクリックすると、そのページがどんなサイトから被リンクを受けているかを確認することができます。

サーチコンソールの基本的な使い方については、以下の記事で書かれています。
Googleサーチコンソールの基本から設定・活用ポイントまで徹底解説!

被リンク専用チェックツール

サーチコンソールはGoogleがサイト管理者に向けて公式に公開しているツールですが、その他にも被リンクを確認するツールがあります。
ここでは、被リンク先のドメインパワーがどれくらいあるかなど、サーチコンソールでは搭載されていない機能を備えた有能なツールをご紹介致します。

  • ahrefs(エイチレフス)
  • Majestic SEO(マジェスティックSEO)

どちらも有料ですが、無料ツールにはないリンクパワーの評価や競合調査などができるため、サーチコンソールのリンクチェックだけでは物足りない方や、SEOコンサルタントの方におすすめです。

被リンクチェックツールの詳しい使い方についてはこちらの記事で解説しています。
被リンクチェックツールの使い方とおすすめツール7選

被リンクの管理

WEBサイトを運営していく上で、被リンクをどう管理していけば良いかを理解しておくことが大切です。
前述したように、悪い被リンクは放置していると、検索順位に影響が出る可能性がありますので定期的にチェックする必要があります。
ここでは被リンクの管理方法を解説していきます。

良い被リンクを増やす

WEBサイトを運営する上で良い被リンクを集めることは重要です。そのためには、いかにユーザーにとって有益な情報を含んだ良質なコンテンツを発信できるかがポイントになります。

そこで、どのようにしたら良質なコンテンツを作り、発信できるのか、いくつか方法をご紹介します。

共感を得られるコンテンツを作る

そもそも、ユーザーにとって有益なコンテンツ、良質なコンテンツとは一体どのようなコンテンツでしょうか。

そのサイトを閲覧したユーザーが悩みを抱えていた場合、その悩みに寄り添い、解決をしてくれるような情報が含まれるコンテンツは、そのユーザーにとって有益なコンテンツと言えます。同じように悩んでいる人に紹介したい、多くの人に読んでもらいたい。そう思われるコンテンツは、良質なコンテンツと言えるでしょう。

より多くの人の共感を得て悩みを解決できると、自然とユーザーが集まり被リンクの数も増えていきます。

SNSでコンテンツを発信する

TwitterやFacebookなど、SNSを使っているユーザーは多くいます。その中でコンテンツを発信すれば、より多くの人へコンテンツを届けることができます。

また、多くのSNSは無料で利用できるため、無料でコンテンツを広める機会が得られます。共感が得られるコンテンツを作成していれば、シェアをしてもらえる可能性も高くなり、被リンクの増加に繋がります。

※SNSからの直接被リンクは評価を受けないものが多いですが、他のサイトがSNSのシェアを見て紹介した場合、評価の対象になります。

さらに、SNSでシェアをしやすくするために、WEBページにシェアボタンを設置しておくと良いでしょう。自分からの発信だけでなく、記事を読んで共感を得たユーザーも情報の発信源になってくれる可能性が高まります。

▼関連記事はこちら
WEBコンテンツとは?|目的と作成のポイントを解説

他の媒体からリンクを貼ってもらう

被リンクの増加は待つだけでなく、こちらから動くことでも得られます。

例えば、メディア媒体を使いコンテンツの配信を行う、他のブロガーに依頼をしてコンテンツを紹介してもらうなど、自分のコンテンツをうまくPRすることで多くの人に見てもらうことができます。

優良な広告も活用すれば、コンテンツを見てもらう機会がさらに増え、共感を得られるチャンスが増えます。このように、コンテンツを見てもらう機会を自ら増やすことで、被リンクされやすい環境を作ることも大切です。

悪い被リンクのリスクを低減する

被リンクを受けるのはどうしても自分では完全にコントロールしようがありませんが、前述した被リンクの確認方法を参考に、どんなサイトから被リンクがあるかを精査し、もし悪い被リンクが見つかったら、リンク元のサイト管理者に連絡し、対象のリンクの削除またはURLにnofollow属性のタグを設置することを依頼しましょう。
nofollowを付けても完全にリンク価値を否定することはできませんが、nofollowを付けることで、「Googleに対してページ価値を渡したくない」というヒントを与えることができます。
※以前はnofollowを付ければ、完全にリンク価値を否認することができましたが、Googleが2019年9月からnofollowの扱い方を変更すると公式アナウンスしました
また、noffolowの識別変更に伴い、下記の新しい属性が追加されています。
“rel=urg” ブログや掲示板など第三者ユーザーがコメントや投稿する際に生成する際のリンク作成時に使うことを推奨。
“rel=sponsor” 広告やスポンサーリンクなどを作成する際に使用することを推奨。

被リンクを否認する

上記の方法でサイト管理者に連絡がつかない場合は、Googleサーチコンソールからリンクを否認(無視)する申請ができます。

この申請には、Googleサーチコンソール内にある否認ツールというツールを使います。

これによって、悪い被リンクの削除リクエストをGoogleに伝えることができ、その悪いリンクが要因となって起こる「手動による対策(ペナルティ)」を防ぐことができます。

また、すでに「手動による対策」を受けてしまった場合でも、Googleに状況をしっかりと伝えることでペナルティを解除してもらうことが可能です。

申請方法は簡単で、UTF-8 または 7-bit ASCII でエンコードされたテキストファイルに否認をしたいリンクの一覧を並べ、リストを作成。そのリストを否認ツールからアップロードするだけです。

テキストファイルの作成時は何点かルールがあるため、以下の点に気をつけて作成をしてください。

  • 否認はURLでも、ドメイン単位でもできる
  • 1行につき、1URL(またはドメイン)を指定する
  • ドメインを否認するときは「domain:」をドメインの前に記述する
  • ファイル名の拡張子は必ず.txtにする
  • 行の先頭に「#」を付けるとコメントを付けることもできる

具体的な方法はサーチコンソールヘルプにも記載されています。わからない時は確認してみましょう。

▼関連記事はこちら
noindex、nofollowとは?使い方を理解してSEOを強化しよう!noarchiveやrobot.txtについてもご紹介

被リンク対策のポイント

ここまで、被リンクとはどんなものか、またサイトにとってどのような影響があるかを解説してきました。ここからは、被リンクの対策を行いGoogleからの評価を高めたいと思う方に、対策における大事なポイントをご紹介したいと思います。

被リンクは量よりも質

被リンクが多くあればあるほどGoogleには評価をしてもらいやすくなりますが、ただリンクの数さえ多ければ良いというものではありません。前述している通り、悪い被リンクがついてしまうと、サイトにとってのリスクも大きくなります。

一昔前のGoogleは、リンクの数だけに注目していたと思われる時期がありました。しかし、今のGoogleは数だけでなく、被リンクの内容もしっかりと見ています。どのような内容のサイトから、どのような力のあるドメインからリンクをされているのかをしっかりと把握をしています。

そのため、被リンク対策を行う時は量よりも「リンクの質」に気を配るようにしましょう。

関連性の高いコンテンツからの被リンクを集める

前述したリンクの質にも関わりますが、被リンクというのは自分のサイトのコンテンツに対して、関連性が高いサイトからのリンクが好ましいです。

ユーザーのニーズやサイトのテーマと大きくずれた、関連性の低いサイトからのリンクは意味がないだけでなく、リスクの要因にもなります。関連した内容や情報があまりないとユーザーの興味もそれるでしょうし、Googleも評価をしてくれません。

そのため、関連性の低いサイトやコンテンツからの被リンクは、なるべく避けるようにしましょう。

また、質の悪い被リンクを見つけた場合はそのままにせず、削除の依頼を行うか、否認をしましょう。Googleに、サイトの管理をしっかりと行っていることを伝えると同時に、サイト評価を下げてしまう要因を取り除くことができます。

同一のアンカーテキストからの被リンクに注意

アンカーテキストとは、実際にリンクが設置されている部分のテキストを指します。どのテキストをリンクにするかは自由ですが、アンカーテキストが全く同じリンクが多く存在しているのは不自然です。

サイト名や記事名、ページのURL、「おすすめのサイト」程度の被りやすい文章ならばありえる事かもしれません。しかし、文章や単語が同一というのは不自然であり、悪質なリンクの可能性が高いと言えるでしょう。

このような被リンクが多くついていると、Googleから疑われる要因になりかねません。

被リンクはアンカーテキストにも注目し、自然なリンクになっているかを確認しましょう。

リンクは定期的にチェックする

WEBの情報は常に変化をしています。被リンクも同じで、昨日と同じリンクが今日もあるとは限りません。反対に、昨日までなかったリンクが増える可能性もあります。

その中には、自然に得た良質なリンクもあると思いますが、中には質の悪いリンクも含まれているかもしれません。

Googleサーチコンソールでは、自分のサイトについている被リンクを確認できるレポートが含まれています。このレポートを使い、定期的にサイトへの被リンクを確認し、悪い被リンクへの対応をしておきましょう。

被リンク対策の限界と内部施策の重要性

被リンクは今でもGoogleの検索順位を決定する上で重要な指標になっています。

しかし、量さえあればよかった以前とは違い、被リンクにも質が求められています。また、被リンクを増やすために出来ることは少なく、被リンク対策には限界があります。

被リンク対策はあくまでも良質なコンテンツがあることを前提として行う施策と考え、まずはサイトの内部を良くすることから始めましょう。

サイトの見やすさ、使いやすさ、コンテンツの質や量など、内部施策として行うことは多くあります。外部ツールや、ときには専門家の力を借りながらしっかり対策を行っていきましょう。

2020年現在、Googleのアルゴリズムはコンテンツの質を重視する傾向を強めています。被リンク対策のみに頼るのではなく、ユーザーにとって良いサイト、良いコンテンツを作ることが何よりも重要であることをぜひ覚えておいてください。

まとめ

内部施策が充実していることが前提にはなりますが、被リンクの基本を押さえて、しっかりと被リンク対策を進めていくことでGoogleからの評価を得やすいサイトを作ることができます。

被リンクによるメリットを最大化するためにも、日ごろからサイトの管理をしっかりと行い、あわせて被リンクの管理も定期的に実施していきましょう。

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監修者

Vice President of Search Marketing

坪昌史

1983年生まれ。筑波大学出身。
株式会社サイバーエージェントでSEOのR&D機関の立ち上げにエンジニアとして関わったのち、株式会社リクルートにて全社SEOの技術責任者として約5年間、様々なサービスのリニューアルやSEOの数値改善を行う。2017年に株式会社ヒトノテを立ち上げ、SEOを中心としたWEBマーケティング支援に従事。2024年10月にPIGNUSに入社。趣味はゴルフ、ダーツ。ダーツはプロ資格を取るべく奮闘中。

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